今回の訪問企業は、いつも例会で大きな声で挨拶している元気な吉岡真一君の金属リサイクル業の有限会社ヨシオカです。ロータリーの『職業奉仕』の見本の方で、木曜日の就業中の訪問にも快く、応じていただきました。
彼は、父上がスタートした衣類、非鉄金属リサイクルの家内事業を子供のころから手伝い、高校卒業後には、病弱な父上に代わって、早くも経営に携っています。若い時から、大望を抱き、業績を増やしたいと、10年間、非鉄金属の問屋業を行い、その後は集めた品物を加工するリサイクル業に転換し、販路を古河電工、神戸製鋼の子会社などに拡げています。30代では、日本のバブル時期に当たり、建設、電気業界等の設備投資が多く、金属リサイクルの流通が活発になるため、この時が勝負と大型機械を導入し、ローンも抱えながらも一生懸命努力したそうです。しかし、リサイクル業は国内だけでなく、ロンドン市況など国外の相場にも敏感に反応するため、その後の国内のバブル崩壊や、北京オリンピック前後の景気に左右され、在庫を抱え込む危険もあったそうです。そのため40代後半からは、本業を安定させるもう一本の別な柱として、不動産投資も行い、現在は富士、富士宮に賃貸物件を増やしているそうです。
まさに次世代に繋げたい活躍をされている吉岡さんが、仕事着のまま、ざっくばらんにインタビューに答えてくれました。
Q 事業は、どんな考えで取り組んでいますか?
まず、第一に、人と同じことをしないです。同じ仕事をしていたら、後から進出してきた企業に、販路を奪われることがあります。他ではできないということを、自分はしようといつも考えています。
7%主義ということがあります。世間では90~93%の人が、同じことをしていると思います。7%は良い意味でへそ曲がりです。自分もその中にいたい。みんながしていることは、自分はむしろしないようにしています。投資、投機は、7%の人しか成功しないと思っています。
人生には、家内安全、商売繁盛、賭け事の輪があり、この3つの輪を全部取れる人はいないと思います。一つは諦め、2つを取る。自分は、家内安全と、商売繁盛の輪を取れるよう努力しています。
華僑の商売は、大きなことをどんとやるのではなく、細かく投資してリスクを分散しています。家族が同じ仕事をするのではなく、ばらばらのことをして、互いに繁栄を願うことことです。
Q ロータリーに入ったきっかけは何ですか、楽しかった事は、何ですか?
知人から長谷川篤さん主催の『富士を語る会』の飲み会に誘われ、そこで入会を勧誘されました。異業種交流会と聞いており、関心があり、参加してみたかった。こんな会合もあるので覗いてみるかなという気持ちもありました。もともと町内会長も引き受けており、ロータリーの役職は苦にならないし、どんどん引き受けたい。会員はレベルの高い人が多いので、お付き合いできるのが楽しい。良かったことは、自分では服のセンスが良くなったと思っていて、今はファッションにも興味が出てきています。
趣味は温泉巡りです。
今後の夢は、もっと不動産業を伸ばして、管理会社を作り、それに長女が生まれた時に考えた名前の一つを付けたい。子供に継承してもらえるよう事業をしっかり、安定させたい。現実は、子供のやる気次第でもあるけれども。
有限会社ヨシオカ
富士宮市杉田1352−3
TEL 0544−24−9944
金属リサイクル業